第72章 ♑瞳を閉じても(赤葦京治)
「姫凪さん…
今度は寝たフリじゃ
ないですよね…
結局疲れさせちゃったな…」
欲のまま重なって
乱れて乱して
綺麗な肌は俺の欲と汗で
少し汚れてしまってるのに
それを流す余力はなく
姫凪さんはベットで
寝息を立ててしまった
まぁ、俺ももう限界で
風呂は朝にしようとか
横着な心が出てしまってる
「…何があったか
話せなかったけど
まぁ、良いか
不安に思う事なんか無いって
シッカリ教えこまれたし」
肌に残る姫凪さんからの
赤い痕を指でなぞり
「ありがとう、姫凪
愛してる」
軽いキスと一際
赤い痕を肌に残して
汗まみれで俺も眠りに落ちた
当然次の日の朝はカオスだった
ぐしゃぐしゃの髪の毛
ベトベトの身体を
我先にと洗うバスルーム
シリアルとコーヒーを
流し込んでそれぞれの道に
ダッシュしないと
確実にお互い遅刻で
「『行ってきます!また連絡する!』」
キスすら出来ず飛び出した
ドアの向こう