第11章 ♡🎃Halloween2017🎃(岩泉一)完結
マコの家を出ると
「『寒っ』」
一気に立つ鳥肌
急激に寒くなった宮城の冬を舐めてた
薄着過ぎ…って!
「姫凪!お前なんだその
薄いコート!マフラーと手袋は!?」
今更ながらジックリ隣を見ると
俺より薄着の姫凪
『だ…だって…
昼間暖かくて…それに
コスプレの荷物が多くて
持ってくるのが億劫で…』
姫凪が手を擦り合わせながら
ブツブツ話して顔を逸らす
「風邪引いたらどうすんだ!ボケェ!」
思わず怒鳴る俺に
『そんな怒る事ないじゃない!
寒くなくしたら良いんでしょ?
走って帰れば良いじゃん!』
姫凪が手を擦り合わせるのを止めて
大股で歩き出す
おいおい。
なんだよその強行突破みたいな案は
走れんのかよ?
そんな震えた足でよ?