第72章 ♑瞳を閉じても(赤葦京治)
既に人だかりが出来てる校門は
「コラァ!!
なにを騒いでる!!
…赤葦!お前が居ながら
何やってるんだ!サッサと
バレー部に連れて行け!」
教員の目に触れ
俺に全責任が回ってくるんだ。
「…はい、すいません。
行きますよ、木兎さん
他の四名もとりあえずは
部室に来て下さい」
「いや、せやから食堂…」
「着替え」
「おっぱい枕…!」
「…黙って着いてこないと
その自己中な欲求全部
叩き潰しますよ?」
「「「サーセン」」」
とりあえず黙らせて
部室に引きずって行き
木兎さん以外の希望が叶うスケジュールを
提案しつつ
バレー部の練習に顔を出し
後輩孝行を済ませる
なんとか大きなトラブルもなく終了したけど
「久々に疲れた…」
まともに動ける気がしない
着替えだけ済ませ
グッタリと部室のソファーで
寝転ぶ俺に
「なんや?あかーしくん
体力ないのぉ
飯チャント食ってへんのちゃう?
夜は俺が奢ったろか?」
未だ元気が余ってそうな
宮侑が声を掛けて来る
「体力と言うより精神力の疲労だから
大人しく解放させてくれた方が…」