第69章 咲く恋、散る恋、芽吹く恋(宮侑 治)⑤
侑の自身が抜ける感覚に
まだビクビクと震える身体に
「俺とヤッた後の
その顔堪らんわ…
タップリ出したのに
まだ全然おさまらんし」
ゴクリと喉を鳴らしながら話す
侑の唇が優しく触れながら
次のゴムを取り出す
私も同じ気持ち
だけど…
『侑…』
やっぱり気になる
今日の朝の事
「…分かっとる
特に話せる事もないねんで?
俺はお前しか見てへんし」
私の気持ちを悟った様に
ゴムを手から離し
「…おいで?
服は着せたらんぞ
その代わり俺があっためたるから
ここで聞き、な?」
半裸の私を後ろから抱き締めて
肩に顎を乗せる侑
『ふふ…ええよ
チャントあっためてな
侑の体温が一番落ち着く』
コツリとぶつけた頭と頭が
予想外に痛くて
"石頭"と笑い合って
お互いの温もりに身を任せ
「…今日…ってか
昨日の夜、かな…」
侑の声に耳を傾けた