第68章 咲く恋、散る恋、芽吹く恋④(宮侑 治)
サクラの顔を覗き込むと
アワアワ取り乱して背中を向けられる
「アホやなぁ…そんな事したら
こんな事…出来るねん…で?」
向けられた背中を俺の胸に引き寄せて
後ろからギュッと抱き締めると
サクラの好きな
爽やかな甘さの香水の匂いが
鼻孔を擽り
「治くんっ!
息、が…!」
パニクった声が耳の奥まで
ズキンと響く
これ、アカンやつや。
「どないしてん?酸欠?
人工呼吸して欲しい?」
「人工呼吸!?
それって…」
「んー?それって…」
止まらくなるやつや