第68章 咲く恋、散る恋、芽吹く恋④(宮侑 治)
姫凪に振られたからサクラ
そんな風に思われんちゃうんか?
いや、そう思われてもしゃあないし
そう思われても
俺の考えは変わらへん
サクラ
お前にどう映るか分からん
「姫凪…どうやった?
泣いてた…かな…」
「泣いてへん
泣いてくれへんかった
俺を責めも…せんかった…
あ、一個だけ
責められた…わ」
「なにを?」
「お前を間違って抱いた事。
まさか、間違えましたで
終わりちゃうやろな?って…」
でも、今から話すんは
全部俺が考えて
辿り着いた事やねん