第2章 ♡小さな変化大きな一歩(五色工)生誕記念 完結
失礼だけど断って
布施との約束を、と
思って先輩に頭を下げようとしたら
「ホント!?嬉しい!
今日はいっぱい
美味しいもの食べよ?
その後さ…泊まりに来ない…?
ね?良いでしょ?」
目の前の先輩が
俺に抱き着いてくる
泊まりに?!
それって…!?
って!バカ!断るに決まってるだろ!
「先輩…あの…今日は…」
『あ、の!私の事なら
気にしないで良いから!』
断ろうとした俺の声が
布施の声に掻き消される
「へ?いや…俺は…」
『良いの!私の事は気にしないで!
さよなら!』
俺の言葉を遮って
走り去って行く布施