第66章 咲く恋、散る恋、芽吹く恋②(宮侑、宮治)
「…怯えとるん?
大丈夫や。
こう見えてベットの上では
紳士やねんで?
治なんかじゃ満足出来へんくなるまで
イカせたるから…
サクラ、好きや」
そう言って
私の頭を優しく撫で
髪の毛、オデコ、目元に頬
ユックリ優しくキスを落とす侑くん
甘く立つリップ音が擽ったくて
肩を竦めると
「真っ赤やで?
りんごみたいやなぁ…可愛エエよ
サクラ…美味そうや…」
クスッと笑って後頭部に手を回す
その笑みは背中が震える程に冷たく
身体の芯が震える程に
色っぽかった