第65章 咲く恋、散る恋、芽吹く恋(宮侑、宮治)
「ほな、サッサ行こか
侑ら待って北さんに
俺まで怒られんの嫌やわ」
並んで歩きだした治くんが
肩をすくめる
『北さん?て?
あの童顔で優男っぽい
主将さんか?
あの人怒んの?
見てみたいなー
女の子も怒られんの?
今度騒いでみたろか!』
「止めとけ。
HP死ぬ程抉られんで
普通に練習見に来いや
侑が怒られてンのやったら
いつでも見れるし」
『ほんま!?行ってエエのん!?』
ケラケラ笑って
”太鼓でも叩く?”とか言う私の
頭を小突いた手を握ってみる
ちょ!やり過ぎた!
手握ってもーた!
恥ずい!!