第59章 ♡全てはキミの為だけに(花巻貴大)生誕記念 完結
「お前と一緒にすんな~
お前こそサクラチャンは?
変なオモチャ使って
動けないとか~?」
「ウチのサクラは
そんなヤワな子じゃないのよ~?
ただの寝坊~
後で息切らして
体育館に顔出すンじゃね?
それがまた可愛いのよね~」
"惚気魔神"とか突っ込んで
及川よりマシか、とか笑って
通学路を進んでる…と
「あれ?貴大?
貴大だよね!
きゃー!久しぶりじゃない!?」
高く甘い声が
耳に届いた
それは今日の朝
夢の中で聞いたソレと同じ声
夢でのエッチの相手
元セフレのユウナ
「え?お前…」
「やばっ!
背すっごい伸びてる!
なになに?髪の毛の色も
シャレてなーい!?」
なんの迷いもなく
俺の腕に絡み付いて
「てゆっか一年ぶり位?
全然連絡くれないから
私も掛けにくくてさ!
ね?今度時間ない?
久しぶりに貴大と話たいなー」
連絡しなかった事を
責めるわけでもなく
まるで昨日も会ったみたいに
俺に話し掛けて来る