第58章 ♑瞳に酔う(赤葦京治)生誕記念 完結
「ねーねー
俺の名前覚えた??
クラスメイトなんだけどさー!
今度飯行かね?」
「ちょっと、姫凪口説かないでよ!
姫凪には凄いイケメンな彼氏が
既に居るんだから!」
「えー?マジ?!
どんな奴!?いくつ?
この専門に居る??」
居残りで勉強をしてる最中
友達のサクラの友達と名乗る彼は
別に残る理由はないのに
同じクラスというだけで部屋に居座り
「ね?この後
皆で飯行く?
あ!それとも俺なんかかってくる?
ここでパーティしちゃわね?」
馴れ馴れしいだけじゃなく
無神経に騒ぎまくってる
『ごめん。
私、水曜日休むの。
だから前倒しで進めてたいのよね。
邪魔しないで貰える?
私の彼氏は世界で一番カッコイイし
私が彼意外と
どうにかなるなんてないから』
目も上げずに
ペンを走らせる私に
小さく舌打って
なにやら呟いて部屋から出て行く