第53章 ♡マテが終わるトキ(月島蛍)生誕記念 完結
「無理矢理はしないって。
今度はアニキが居ないときに
イッパイ可愛い声出してよ?」
『蛍くんっ!
顔が意地悪!
わざとそんな甘い声出してるんでしょ!』
「さぁ?どうだろ?
エッチの時よりは
甘くないと思うけど?
比べてみる?姫凪…」
意地悪も
「なんてね?
大丈夫…これ以上
アニキにオカズわけてあげられないよ
キミは僕だけだから…」
甘ったるい本音も溢れて止まらない
『…声我慢する練習する…!』
「…姫凪って
ホントえっちだよね…」
『だ、誰のせいで!
蛍くんにしかこんな事、言わな…ンン?!』
「当たり前デショ?
ね…姫凪…
練習ってさ
繰り返すのが良いんだって
キミはどう思う?」
姫凪の唇を甘く噛んで
チラリと視線をぶつける
ねぇ?誕生日プレゼントは
いつまで有効?
なんて、聞くだけ野暮だよね?
『わ、私も…そう思う!
練習相手…は
蛍だけだから…よろしくどうぞ!』
僕の気持ちはキミの気持ち
「ハハッ!こちらこそ~!
声、今度はチャント塞いであげる…
姫凪…キミが欲しい…」
『私も…蛍が欲しい…
今日は帰らない…』
「帰すわけないデショ」
キミの気持ちは僕の気持ち
「『…愛してる』」
重なる気持ちに
唇の端を上げたまま
口付けて
ピタリと心臓の音を感じられる距離へ
二人身体を運んだ