第53章 ♡マテが終わるトキ(月島蛍)生誕記念 完結
秋も深まった
9月の終わり
僕と彼女の布施 姫凪は
『あの…蛍…』
「なに?
言い訳なら聞きたくないんだけど…」
『だから!誤解で…!』
不穏な空気に包まれていた
それは少し前
いつもの様に僕が姫凪を
青城に迎えに行った時の事。
「あれ?メガネくーん?
お迎え?相変わらず過保護だねー」
「及川に言われたくないよね~?
お前もマコちゃんには
超過保護のくせに」
「まっつんもじゃん!
及川さんのマコは
放っとくと、おっぱい星人に
狙われるから
守って挙げなきゃなんだからね!」
「…興味ないんで。
てゆっか…姫凪そっちの彼女軍団と
一緒じゃないんですか?」
相変わらずの青城軍団に
ため息を吐いて
軍団の後ろに控える女子たちに
チラッと視線を移すと
僕の目当ての顔はなくて
「あ、あの…姫凪ちゃんは…
チョットお手洗いに…」
及川さんの彼女が
明らかにオドオドして
”ね?”と他の女子たちに目配せをする