第52章 ♉俺専属 姫王子(木兎光太郎)生誕記念 完結
「姫凪ー!
なあ、俺!もうすぐ!誕生日!」
『わ、分かってま…分かってる
あの…少し離れ…』
「イヤだ!
誕生日までの一週間は仕事も休みだし!
デートしまくるって約束したし!
エッチも…グェッ!!」
『もう!光太郎!
街中で叫ばないで!』
腹パンされて蹲る俺に
プイッと背を向けつつ
チラチラ気にする
この可愛いオンナが
俺の彼女の
布施 姫凪
元々俺の家のメイドだったんだけど
口説き落として
彼女にした
そっからも律儀に働いてて
仕事中は甘えても来ねぇし
エッチな事したら怒るから
誕生日プレゼント代わりに
一週間の休みを取らせて
彼女100の毎日を過ごすはずが
「姫凪…チューして」
『!?イヤッ!
何言ってるのよ!
そんな事言うなら帰る!』
ほら、また怒られた。
こんな感じで
いつもと変わらない日々が
もう3日も続いてしまってるんだ!
「わーった!
もうシマセン!!
言いません!
だからデートの続きしようぜ?
今日は久々のオフだけど
明日からまた部活あるし、さ?」
ワガママ言いたいのを我慢して
手を差し伸べると
そっと白い手が重なり
『うん…する…
あの、ね?
私スタバ行ってみたい…
そういうオシャレな所って
あんまり行ったことなくて…』
モジモジしながら俺を見上げて
甘い声とか出して来る