第47章 ♉捨て猫プリンセス(及川徹)及川徹 生誕記念 完結
『朝練見に行ったり…』
「なんで!?来るの?!」
嫌なの?!
『嫌なら行かない…です!
……徹のばーぁか!』
ベーッと舌を出して
部屋を出て行こうとするのを
「姫凪〜俺のコーヒー淹れて?
ブラックね?」
アキラさんに抱きとめられた
「(また喧嘩してんの?
素直に甘えなきゃ)」
耳に落とされる甘い声
『アキラさーん…
徹が苛めるー……!』
「(いや!俺に甘えてどうすんの!?)」
しまった!
だって!甘えやすいんだもん!
それに…チョットは妬いてくれたり…
「何やってんのさ?
イチャイチャするなら
部屋行きなよ
オレ行くから〜」
…しないよね…。
分かってるけど
ヤッパリばーぁか!
私だって女の子なのに…
徹が好きだって聞いたから
髪の毛だって
フワフワ巻いたり
エッチな下着も可愛い
ワンピースだって買ったのに…。
「徹手強いね
脈アリだと思ったんだけどなー…
んー…もうチョット…
俺らが近付いてみるかい…?
妬かせてみよっか?」
アキラさんが私を抱き上げて
胸元にキスを落とす
『…なんかイヤだ、です。
多分なんにも変わんない…ってか
悪化する気がするー…』
アキラさんの腕から逃れて
肩を落とすと
「あー…もう!
泣きそうな顔すんなよ
よーし!徹の朝練見に行く?
俺も青城バレー部OBだから
顔出し問題ねーし!な?」
呆れた顔で
アキラさんが頭を撫でる