第46章 ♉願い事は…(木兎光太郎)七夕企画2018 完結
『うんっ!
じゃあ光太郎の願いも
私だけにしてね?
織姫様にお強請りしたら
妬くから』
ホントお前なんなんだよ
「するかよ!
俺がパーティに出る目的は
いつでもお前を自慢する為だってば!
ほら、さっさと行って
親父の目を盗んで
戻って来ようぜ!」
全部が好きで埋まってく
『…それはバレます。
旦那様目ざといから』
「赤葦か孤爪を
生贄にすっか!
てゆっか親父の方が
先に義母さんと抜け出しそう…」
『ありえる!』
笑顔も声も
いつもより幼く見える
浴衣姿も
そのくせ色っぽい肌も
全部全部が
好きでいっぱいだ
「そろそろ鈴木の雷も落ちそうだし
行くか!」
『うん!』
手を繋ぎ
肩を寄せ
帰りの話をコソコソ声で
今年から願い事は
ドデカイ笹より
互いの心へ
そんな事を話しながら
手を引き会場へ向かう
一番輝く星より綺麗な
お前の自慢をする為に