第44章 ♡今更のその先…(岩泉一)生誕記念 完結
昔話や近況を語り尽くすには
時間が足りず
「やべ〜…そろそろ帰らなきゃ
サクラが拗ねる」
携帯を覗く松川が
”お先に”と札を数枚置き
それに続くように花巻も
席を立つ
「相変わらず強いのな
サクラ師匠とアイさん」
「姐さん女房だからな
怒らせると怖いのよー
ま、ベットの上だと
可愛いけどな
アレでピュアだから」
「サクラもね〜
気は強いけど
そこからのギャップが…」
ニヤける二人の背中を見送り
「「帰るか」」
俺も及川も触発されて
自分のオンナに逢いたくなってくるのは
さすが青城バカップル四天王って
事にしといてくれ
及川の部屋に一緒に帰ると
「『おかえりなさ~い』」
出迎えた二人の頬は
珍しく桜色に染まり
『はじめ!
これ、美味しいの!
マコちゃんのぶどうゼリー!』
「見て!徹!
すごい上手に出来たれしょ!?
食べて!食べて〜…」
呂律が怪しい