第44章 ♡今更のその先…(岩泉一)生誕記念 完結
週末の喧騒の波を縫って
帰るのは一人暮らしのマンション
じゃなくて。
「いーわちゃーん!
こっちこっち!」
「大声出さなくても
デカい図体で分かるわクソ川」
「「よ、久々〜」」
馴染みの居酒屋
久々に顔を合わせる
昔は散々見飽きた顔
ま、言うまでもなく
「俺は二日ぶりだよね!
岩ちゃ〜ん」
コイツ以外は、久々だ。
「お前らまだ
その頻度でつるんでンの?
ヤバいな…怪しい関係?」
「んなわけ、ねぇだろ
マコと姫凪が
仲良過ぎなんだよ」
そう。俺の彼女布施 姫凪が
高確率で及川の彼女マコの家に居るから
俺が及川と必然的に同じ場所に
帰るハメになる
と、言う事はつまり
「まさか今日も?」
「「一緒に帰る」」
揃う声に笑われて
眉間に寄るシワを
ビールを流し込んで伸ばし
酒を汲み交わす