第40章 ♡寂しさを融かす様に…(国見英)生誕記念 完結
「え?行かないの?!」
「行きなよ、国見ちゃん!
こう言うのはモヤモヤしたまんまだと
駄目だと思うんだな、及川さんは!」
「モヤモヤなんかしてませんから。
じゃあ、失礼しまーす」
強がりだった。
本当は割り込みたい
刺さなくて良いと分かってても
釘を刺したいくせに
”なんでもない”フリを押し通してしまった。
案の定
「国見!たるんでんぞ!ボケ!」
「すいませーん」
ミス連発で溝口コーチにどやされて
「国見?大丈夫かよ?
体調悪いのか?」
金田一にまで心配される始末。
「別に〜…」
空返事をしながら
携帯を眺めて部活終わりの
声を聞く