第39章 ♑🎁White Day 🎁(木兎光太郎) 完結
手を繋いで夜の街をスーパーに向かって
二人で走り
”半額”とか”おつとめ品”とかを物色
ロマンチックなホワイトデーとか
大人にカッコよくエスコートとか
そんなのとは全然違ぇのに
『すごい!いいお肉買ったのに
安かったね!』
「デザートも買えたしなー!」
最高に幸せなのが
最高に幸せそうなのが
幸せだった
姫凪の家に戻って
二人で立つキッチン
野菜の切り方が大きいと笑われて
俺も姫凪の切った
野菜が繋がってるのを笑って
作り過ぎた料理で
腹いっぱいになって
洗い物を片す
姫凪の背中を
ソファーの上で眺める
『なんか…視線感じるんだけど…』
「んー…見てるからなー…」
『なんか見られるとドキドキする』