第35章 Bitter Sweet(二口堅治)バレンタイン2018
『…ぐらい、なんだ?
本当に軽いのね』
オー、ジーザス…。
冷ややかな視線すら
もう合わなくて
「二口…」
青根のお迎えまで来て
THE END。
「先輩さ?今日なんの日か知ってる?
誰かにあげたりしねぇの?
チョコレート」
『…あげない』
「ふーん。
俺以外にもあげないなら
ま、いっか。
ほんじゃあ、気をつけて
帰んなねー」
必死に生意気な後輩を演じて
図書室を去る
気の利いた慰めを求めるには
「…?」
「なんもね」
相手が悪過ぎたと苦笑いをうかべ
部活に参加した