第34章 🍫Valentine2018🍫(孤爪研磨)完結
「姫凪
なにその大量のチョコ」
『あ!これ?
今日、光ちゃんの所の
パーティーでしょ?
来てる人に配るの!』
おれの家の応接間
彼女の布施 姫凪の
言葉に一気に寄る眉間
「姫凪、パーティー行くの?
なんで?木兎さんのパーティーだよ?
凄い人だって
それより家でゲーム…」
「研磨坊ちゃん
姫凪様は
もうとっくに家を出られましたよ」
執事の鈴谷の言葉に
顔を上げると
応接間のテーブルに山積みになった
チョコと鈴谷しか居ない
「ちょ、おれまだ行くとは
言ってない…」
「姫凪様は
もう車ですよ?
行かないんですか?」
「…行く。
姫凪一人で行かせたら
変なのに声掛けられるし…
鈴谷、スーツ…」
「もう、用意して御座います」
ヌッと目の前に出された
スーツに着替え
ネクタイを首にかけて
車に飛び乗ると
『研磨、またネクタイ…
チャント締めなきゃ』
姫凪の白い手が
首に伸びてくる