第32章 🍫Valentine2018🍫(赤葦京治)完結
「あ、バレンタイン…」
『うん!今年は光太郎にも
クロにも研磨にも作ってない
京治にだけ作ったの…
私のキスごと食べて?』
無邪気に笑った後
口にチョコを咥えて
ユックリ目を閉じる
これで我慢はヤッパリ酷だ。
でも、まぁ。
「はい、イタダキマス」
回復速度はダンチで上がりそうだし
良しとしよう
「ご褒美、忘れないでくださいね?
はい、次は姫凪
俺の唇ごと食いついて」
『…うん、イタダキマス』
口移しで食べさせ合うチョコは
お互いの味が混ざって
更に甘く感じた
「姫凪、ありがとう
最高に美味しいです
ごちそうさま」
『…まだ、甘いの残ってる
キスして…』
「仰せのままに」
天使の様な笑みに
微笑み返し
幸せの余韻を楽しむように
甘いキスを繰り返した