第31章 🍫Valentine2018🍫(及川徹)完結
ナナだったら
途中で泣いて座りこんでるだろうな
オレとダッシュしても
息を切らさない
それどころか
『…初めタヌ子と
間違った?
…いつ気付いた?
気付いてなかったとか
言ったらブッ飛ばす』
悪態ついて睨んでくる
顔はソックリだけど
制服はいつもと違うけど
分かるに決まってる
「気付いてるに
決まってるでしょー?
一回も呼んでないよ?
ナナ、って。
だから機嫌直してよ?
ね?姫凪?」
愛しいキミだから。
『…あっそ…
なら良い…』
ツンッとそっぽ向いて
ツレナイ返事も
「こらこら。
拗ねてるの?なんで?
及川さん気付いてたのに?」
『…囲まれ過ぎ
普段チャラチャラしてるから…』
そのくせヤキモチ妬きな所も
キミらしい。