第29章 ☆キミとボクとキイロ(御堂筋翔)生誕記念 完結
姫凪をベットに運び
シーツの間に潜り込み
細い肩を腕で包み込むと
『温い…めちゃくちゃ
気持ちエエ…なぁ…
翔く…ん』
熱い息を胸に落として
ボクの身体をなぞる姫凪の指
「こら、そういう事は
元気なってからしぃ」
腹減ったボクに
そんなんしたら
ホンマにアカン。
弱ってるとか
苦しんでるとか
そんなん関係なく
『イヤや』
「取って食うてまうよ?」
止まらんやろ、アホ。
『エエよ』
「キミィは…
そんなエッチな子ぉ?」
逸ってしまう気持ちを
からかいがちに誤魔化して
必死に理性を繋ぐけど
『エッチな私は嫌い?
翔くん…抱いて…
ワガママ聞いて…』
そんな積極的なん聞いてない
「後悔…」
『せぇへんから!』
「姫凪…ンン!?」
『一生のお願い…』
いつも控え目な姫凪の
強引なキスと甘い声に
プツン、と糸が切れた音が
頭に響いた