第23章 ♑世界最速のプレゼント(赤葦京治)生誕記念 完結
閉店間際であまり良いものがない
缶詰でも良いけど…
「これなら食べ易いかな…」
カットされたフルーツのパックの中から
一つ取り上げ
カゴに投げ込み
精算を済ませ部屋に帰ると
『おかえり』
布団の中から俺を見る姫凪さん
「はい。ただいま。
姫凪さん起きれる?
少し食べられますか?」
袋からカットフルーツを出して
サイドテーブルに置くと
『あ!メロン!?』
「え?嫌いですか?」
『ううん!好き…食べたい…!』
一気にキラキラする瞳
グッと来る気持ちと
ムラムラする気持ちを抑えて
「それは良かったです
どうぞ?」
ニコリと余裕ぶった笑顔を見せる
『京治、食べさせて…?』
こらこら
我慢してるんですけど?
いや、甘くするって約束ですもんね。