第22章 近過ぎたキミ⑦(及川徹)⚠兄✕妹R18⚠完結
「俺…オマエが好きだ…
俺を選んで欲しいって気持ちは
変わってない
それは忘れんなよ」
涙を必死に堪えて
姫凪を抱き締める
『ん…うん…分かった』
「…送る。
シートベルトちゃんとしろよ」
送ってしまったら
終わりが来るって
分かってる
及川が拒否るわけねぇ
二人が離れるわけねぇ
俺の入る隙間が
今度こそ閉ざされるだけなのに
俺は車を
姫凪を
『ありがと
ゴメンね?マコちゃん…』
「終わりみたいに言うなよ
俺はそんなつもりないんだから」
俺には不利しかない
未来へ届ける