第21章 近過ぎたキミ⑥(及川徹)⚠兄×妹R18⚠
「…送る。
シートベルトちゃんとしろよ」
エンジンの音が私の身体を揺らして
規則正しい振動が伝わる
『ありがと
ゴメンね?マコちゃん…』
「終わりみたいに言うなよ
俺はそんなつもりないんだから」
マコちゃんの言葉に返事は出来なかった
これ以上マコちゃんが
私のせいで傷付くのは
嫌だから
マコちゃんが私を好きなら
好きで居るって言うなら
甘えるべきじゃないよね?
頼らなくても大丈夫
徹が忘れないでくれたら…
窓ガラス越しに映る
マコちゃんの横顔に
小さくサヨナラを呟き
家に入った