第21章 近過ぎたキミ⑥(及川徹)⚠兄×妹R18⚠
足元が温められて
心地よい社内の温度も相俟って
クタリと座席に頭をくっつける
振動や排気音がドンドン
意識の外へ流れて
目が覚めた時
目の前は少し暗くなってた
「おはよう
少しは頭、スッキリしたか?」
くぐもった声と
コンコンと窓が叩かれる音に
顔を上げると
マコちゃんが車の外で
タバコを吸っている
「出られるか?
フラフラしてねぇ?」
ドアが開いて
エスコートするみたいに
手が取られ
弱く握り返して
車から降りると
「ちょっと歩くぞ〜」
そのまま少し荒れた道を
手を引かれた