第21章 近過ぎたキミ⑥（及川徹）⚠兄×妹Ｒ18⚠

昼休み
食欲はないまんま
お昼用のお弁当を眺めてると

「おい、兄貴が呼んでるぞ
いつも、尻尾振って教室から
出ていくのにどうしたんだよ？」

頭にズシッと、重みが掛かる

『あ…国見ちゃん…
え？お兄ちゃん？！』

教室の入り口に目をやると

「姫凪〜
ご飯食べよ？」

徹が手を振ってて
その顔は私が見たかった
顔のハズなのに…

足が動かない

早く行かないと
動け！動いてよ！

徹の…お兄ちゃん…の側に
行くだけなのに

なんの躊躇なのよ！