第21章 近過ぎたキミ⑥(及川徹)⚠兄×妹R18⚠
既読が付いたまま
帰って来なくなったLINE
少しホッとして
徹たちが上がってくるのを待つ
トントンと足音が響き
少し緊張する
だって
足音は単体だから。
期待した”もしかして”は
「黄昏んの流行ってんの?」
『あ…松川さん…
お疲れ様、です…』
一瞬で萎んで消えた
「アレ?俺じゃない方が
良かったみたいね〜?」
高い背が私を屋上のフェンスに
追い詰め
「誰を待ってた?
岩泉?」
低い声を頭に落とす
『あ…あの…』
松川さんとは
昨日の事もあるから
少し気まずくて口ごもってしまう