第4章 ~夢の中にて~
【あなた何のために育ててあげてるかわかってる?!】
『ごめんなさい…
ごめんなさい…』
【もう!あれほど外に出るなと言っているでしょ!
アンタにもしもの事があったら
この村が危ないの!わかってるの?!】
『ごめんなさい…』
4歳の私は泣き崩れる。
【アンタなんか本当はいらないの!!
だから生贄に使うために産んだの!
どうせ 死ぬんだから!
アンタなんか早く死になさいよ!】
『ごめんなさい…』
やめて、やめてよ。
そんなこと言わないで
私を捨てないで
1人は嫌なの
お願い……
1人にしないで…