第2章 ♢キスしてください【影山飛雄】
これ、触っていいのか?
触ったら怒られそうだけど大丈夫か?
結局好奇心に負けて、シホのお腹を触る。
「きゃっ!なにすんのちょっと…っ!」
聞いたことないようなシホの声に心臓がドクッと音を立てる。
あ、可愛いこいつ…。
「いや、柔らかいなって思って」
「だからっていくらなんでも触るな!!」
バシッと逃げられ、完全に威嚇されてる。
もう少し抱きしめたかったのに。
そんなことまさか自分が思うなんて思ってもみなかったけど、今はそんなことを考えてる余裕なんてない。
「シホ、」
「…なに」
「キスしていいか?」
考えることより、シホとキスしたい。
おわり