第2章 episopdo1
「ただいまー」
私は買い物袋を片手に家に入った
「おかえり!」
「おかえりなさい.....」
向こうからパタパタと元気よくやってきたのは現在家出中のエディ
エディは知り合いの墓地管理者一家の三男で自分の居場所がないと感じ出てきたそうだ
彼の父親とはコンタクトを取っていてエディが帰りたいと言うまで置いておいてほしいとのことだった
別に、エディが邪魔だとかそういうのではないのだろう
エディの意思ならそれを尊重したい。とか、そういう考えの人だ
だから私は出来るだけ力になりたいと思っている
エディの後ろを付いてきたのは親戚のレイ
彼女の母親は昔から病弱で父親も他界した今、入院中の母親に頼まれ、面倒を見ている
レイは優しくて大人しくてとてもいい子なのだけれどどこか無情だ
心ここに在らずといった感じ..
レイは今まで寂しい思いをしてきたのだろう
別に彼女の母親を責める気は無い
けどここにいる間だけでもレイ寂しい思いをさせたくはない
「二人共、今日は唐揚げだよ!」
「「唐揚げ!」」
二人の顔がパアっと明るくなる
こういう所が可愛いんだよね〜