第6章 ☆Story4☆ パパの悩み事、娘の誕生日と…
太輔side
「ほら、バッグの中で大人しくしてろよ。」
『うん!』
結局誕生日までどれにするかは決まらず、百合と一緒に原宿に行くことになった。
「……。」
(原宿とか、憂鬱でならん……)
そして少し足取りを重くさせながら原宿へ向かった。
『電車ってみんなモノレールになったんだね!』
「そのほうが、人身事故とか色々防げるからな。
地方の方でも、ほとんどがモノレールだよ。」
『ふーん……』
「……あんま喋んなよ?」
『わかってるしっ』
『まもなく、山手線が到着します。』
「そろそろ来るな。顔も出すんじゃねぇぞ?」
『はーい』
こうして二人は娘の誕生日プレゼントを買うために原宿へ向かうのだった。
ゆりside
タイスケとも無事会うことができたゆり。
「それじゃあ……まずクレープ食べに行こっか!
ゆりちゃんどんなクレープ好きなの?」
「定番のチョコバナナも好きですけど……
一番はいちごソースがかかったものが好きです。」
「俺もいちごとか好き!」
「いちごって美味しんですよねぇ……あの甘酸っぱさがなんとも……」
「だよね!甘いクリームとマッチするあの感じ!
よし!早速クレープ食べに行こ♪」
『僕も食べるぅ♪』
「私のを分けてあげるから……大人しくしてて。」
『……はーい。』
こうして二人はクレープを食べに行くことになった。
「ねぇねぇ!あの子ドルチェのゆりちゃんじゃない?
メガネと帽子で変装的なのしてるし!」
「ほんとだ!目撃情報サイトにいれとこっかなぁ。」
「ねぇ、そんなことしていいの?
最近やばいファンとかいるんでしょ?」
「大丈夫だよきっと!
えぇっと、原宿駅前に藤ヶ谷ゆり出没…っと。」
二人組の若い女の子、そのうちの一人は目撃情報サイトに書き込んだ……。
「ねぇねぇ、相手の男の人誰かな?
あの人も芸能人かな?どーっかで見たことある!」
「まぁそのうち書き込む人出て来るでしょ。」