第5章 ☆Story3☆ ドラマの共演者は…
「……彼とは、どういう関係なんだ?」
さすがにここで娘から「彼氏だよ」などと言われたらさすがの俺も戸惑う……。
でも、それは違ったようだ。
「ただの、友人……?」
ただの友人。正直ホッとした自分もいるが……
「なぜ疑問形……?(汗)」
「今年、知り合ったばっかだから……よく、わからないかな……」
「……そっか……」
なぜかゆりは疑問形で返してきた。
今年知り合ったからよくわからないというが……普通仲が良くなければ
買い物なんて来ないはず……もしかして、俺に何か隠してんのか……?
「ぁ、あのぉ……さっきゆりちゃんからも紹介があったんですけど、
Kis-My-Ft2の藤ヶ谷タイスケ、です……」
「ぁ……娘と、仲良くしてもらってるようで……」
「ま、まぁ……俺が無理やり誘ってるっていうのもあるんですけど(苦笑)」
「は?」
思わず本音がポロリ……
無理やりって……どういうことだ?
「っい、いや!そういうんじゃなくて……デートのお誘い、
っじゃなくて買い物に付き合って欲しくて!!」
感情がまるわかり……徹平くんより、単純だ……。
「……デート?」
「っだからちがくて買い物!!」
明らかに焦ってる……にしても、
彼はクールなイメージがテレビを見る限り伝わってきたが……
ここで見る限りは完全に徹平くんタイプ……てっきり藤城くん寄りかと思っていた……。
「っこの人とは何もないから!この人が、無理やり……」
「っちょ!お父さんの前でそんな風に言わないでよっ!(涙)」
「……。」
(娘に一番近づけたくないタイプだ……)←
そう言えば、前に北山先生も……
『キスマイっていうグループがいるんですけどっ!』
『何感情的になってるんですか(苦笑)』
『アンタもう40過ぎてんだろ……』
その日は北山先生、横尾先生、九条の4人で飲み会をしていた。
それでお酒が入ると異様に愚痴をこぼし始めるのが北山先生だ。