第20章 ☆Story18☆ スキャンダル発覚!?
「っ……」
「涼介……その海王高校というのは、どんな高校なんだ?」
「海王高校は、いわゆる不良たちが通う不良高校の1つです。
今年は、明風学園から1人転入生も入ったようです。」
「明風学園といえば名門中の名門だな……そんな生徒までが、不良高校に……」
「はい……あと、海王高校周辺の高校には……」
「なんだ?」
「覇気という……なんというか、凄い能力を持った子たちが集まっているみたいなんです。」
「覇気……どこかで聞いたことあるな……」
「っ!」
(覇気……前にユウが言ってた……)
「ゆり、お前も覇気について何か知っているのか?」
「っえっと……私が、以前大会に試合を観に行った時、
普通のことではあり得ないことが起こりました……」
「ありえない、こと?」
「はい……三船さんも、その1人だったみたいで、
試合途中、限界が近づいた時……三船さんの周りにはライオンみたいなのが見えて……
それは、最初三船さんに会った時も、ライオンが見えて……」
_コクッ「その件についても、調べました。
少なくとも海王高校には、三船くんを含むと6人はいます。その中の1人は、さっき話した明風の転校生です。
そして班田と、同じ学校の一部の生徒にも覇気を持った生徒がいるようです……」
「っ……班田って言う人も、覇気を?」
「うん……それに、三船くんと班田は、中学時代に連んでいました。
ですが三船くんは中学を卒業のと同時に縁を切りました。
でも、完全に縁は切れていないと思います。
現に班田は、三船くんと関わりを持ったゆりちゃんにも目をつけているみたいです……」
「まさか……ゆりの想い人がそのような人物だったとはな……」
「っ三船さんは!今はオリンピックに向けて一生懸命頑張っています!
確かに、過去では悪いことをしたのかもしれません……っでも!今は違います!」
「……だが、お前が班田に目をつけられた原因は、彼と関わりを持ったからであろう?」
「っそうかも、しれませんけど……」
「……私からひとつ、頼みがある。」
「っ……?」