第20章 ☆Story18☆ スキャンダル発覚!?
「なんで全然関係ねー奴とキスしてんの?」
「記事には嘘の内容しか書いてませんから!」
「書いてある内容は全部嘘だってことはわかるよ!
俺が聞きたいのはなんでキスしてたり2人だけでレストランに行ってるのかってこと!
これは事実だろ!?」
いつの間に2人だけでレストランなんか行ってんだよ……
普通、2人だけで行くなら好きな人じゃないと行かねぇだろ……
「っレストランに行ったのは本当です!あくまで仕事のひとつとして……
それは涼介さんにも承諾済みでした!
キスはアクシデントです!財前寺さんにキスをしてしまったのは事実ですけど、
助けようとした拍子に誤って……」
「……。」
ゆりちゃんはあくまで仕事の一環として行ったらしい……でもアクシンデントとはいえ、
ゆりちゃんのほうからキスしたっていうのが、すごく嫌だった……
もしそれで向こうもゆりちゃんのことを意識してきたらって思うと、すごく嫌だ……。
「っ本当ですから……!
私が好きなのは……っ……三船さんだけですから……」
やっぱり、ゆりちゃんが一番好きな奴は三船らしい……でも、
どっちにしろゆりちゃんの事務所は焦るだろうな……
「……ゆりちゃんの事務所、今頃すごい焦ってるだろうね。」
「っ……まぁ、さっきも社長から電話があって呼び出されましたけど……」
「……。」
どうやら早速社長の耳にも入ったらしい……
嘘とはいえ、テレビ関係者側の人間やゆりちゃんのファンとかも騒ぎ出されるんだろうな……
ただでさえファンの一部には、
俺と付き合ってるっていう噂があるっぽいし……←『おめぇが自分から言ったんだろ。』by.ヒロミツ
「……とりあえず、嘘ならホッとした。
なんか飲み物とか飲んだら?」
とりあえず、今はこの記事の件は忘れた方がいいかも……
「……そうします……」
そう言うとゆりちゃんは山田さんに飲み物をもらいに行った。
その様子を見ると、大分ヘコんでいるように見えた。
「……お義父さんとか、この件知ったらどうなるんだろ……」
(さすがに芸能界を辞めさせることは、ないとは思うけど……)