第20章 ☆Story18☆ スキャンダル発覚!?
「っ……」
「……。」
「っそう、ですか……」
「……その様子を見ると、好きな人いるかんじかな……」
「……はい……」
「そっか……プルルル〜…っ運転中に……社長?」
涼介は信号が青になったのと同時にすぐ発信し、道路端に車を一時停止させた。
「‥‥ピッ
もしもし、山田です。」
『涼介……』
「っどうかされましたか……?」
『……今日販売の週刊誌に、ゆりのスキャンダル記事が載ってる……』
「っ!?
ゆりちゃんの記事が!?」
「っ!?」
(もしかして、三船さんか藤ヶ谷さんので何か撮られたのかな……)
『しかも相手は、財前寺海斗くんだ……』
「っ……!
なんで、どういう……!」
「……?」
『……路上でキスをしている写真が、載せられている。
それに、レストランから出てくる様子もバッチリな……』
「っキスってどういう……!
レストランは、おそらく一昨日のことだと思いますが……キスもレストランで?」
「!?」
(キスって、まさか昨日の……)
『いや……服装が違うから、おそらくそれぞれ別日だろ……ゆりは一緒なのか?』
「っはい……今現場に向かう途中です……」
『わかった。今日の仕事が終わり次第、ゆりと一緒に事務所に来なさい。』
「っ……わかりました……それでは、」_ピッ
涼介は電話を切り、ゆりのほうに顔を向けた。
「っゆりちゃん……」
「っ……」
「今日ね、財前寺海斗さんと一緒にいたところを週刊誌に撮られてるんだ。」
「っ……」
「一昨日のことは、理由はわかるけど……キスは、どういうこと?」
「っ……あれはアクシデントなんです!
昨日、ペットショップの帰り財前寺さんに乗せてもらって……荷物を出してもらう時、
財前寺さんが転けそうになったのを助けようとした時に……」
「……。」
「っ……本当です!
財前寺さんと私は一切恋愛関係なんてありません!」
「わかってる……ゆりちゃんの好きな人は、なんとなく察してるから……」
「ぇ……」
「……。」