第19章 ☆Story17☆ 二人きりの夏祭りデート
「お前のことが……好きだから、か……?」
「っ……!///」
『……。』
(そう!!好きだからだよ!!)
「俺は……今までこういう経験はない……だから、自分でもよくわからないんだ……。
ただ、言えるのは……」
「っ……///」
憲吾はゆりのほうに視線を戻した。
「お前といると、胸が熱くなる……でも、お前といたいって……思ってしまうんだ……」
「っ三船さん……///」
「っだから……」_ギュッ
「っ!///」
憲吾はゆりを包み込むように抱きしめた。
「っ……こうして自分を保てなくなるんだ……さっきも、アイツに抱きしめられてる時……」
「っ……」
「っ……お前に触れて欲しくなかったって、思った……」
「っ!///」
(三船さん……)
『……。』
(くぅぅぅ……甘酸っぱすぎる!!
藤ヶ谷くんじゃここまで甘酸っぱくならなかったのに〜!!)←『おい……』by.タイスケ
「他の奴に触れられて欲しくないって……強く思うんだ……」
「っ三船さん……」
「俺は、自分がわからない……今まで、
誰かを好きになったことも好きになられたこともない俺には……
自分がわからないんだ……」
「っ自分が、わからない……?」
「あぁ……」
「っ……」
(この場合……どう言えば、いいのかな……)
「……お前は、誰かを好きになったことはあるのか?」
「っ……!
私が……?」
「……あぁ、」
「っ……ありますよ?
……今も……」
「っ……」
「……。」
(そう言えば、私の初恋って誰だったのかな……なんか、ちゃんと恋をしたって感じたのは、
三船さんが初めてなんだよな……
確か、団司さんか柊さんだったような気がするけど……どうだっけな……)
「……その時、お前はどんな気持ちになったんだ?」
「っ……さっきの、三船さんと同じ感じですよ……
胸がすごくドキドキして、熱くなる……それに、いつでも一緒に居たいって……思うんです……」
「っ……」
『……。』
(もう三船くんったら!!さっさと認めちゃえばいいのに!!)