第19章 ☆Story17☆ 二人きりの夏祭りデート
「そうだn‥「っでも……」……。」
「私はこういうところ……好きじゃない人とはいきませんから……
こうして、2人だけで出かけることなんて……」
「……。」
『……。』
(ここは好きな人じゃないと来ないって言えばいいのに!!
なんで変に拗らすかな……三船くんの場合、率直に言わないと伝わんないタイプだよ!?)
「……昨日もか?」
「ぇ……」
「昨日も、そうだったのか?
あいつに誘われて海に行ったことも……」
「っ……それは……」
「……。」
「っ……誘われた時は、夏休みが暇だったので遊び行こうかなと……
他のメンバーとかも一緒でしたし……」
『……。』
(っもしかして三船くん、ゆりちゃんの好きな人は藤ヶ谷くんだって勘違いし始めてる?汗
でもさっきゆりちゃんが嫌がってるところは見てただろうし……)
「っ……藤ヶ谷さんは、私にとって……
ちょっとしたお兄ちゃんみたいな存在だなって、思ってるんです。
確かに普段はあんな感じですけど……もしお兄ちゃんがいたら、
藤ヶ谷さんみたいに明るい人だったらいいなって……」
「……。」
「……ママみたいに、すごく明るい兄弟がいたらなって……思ったりとか……」
『……。』
(ゆりちゃん……まぁ、パパのほうは明るいおしゃべりタイプじゃないもんね……)
「……お前にとってあいつは、兄貴みたいな存在なのか……」
「まぁ……そうですね。
これから先も、あの人のことは異性としは見ないと思いま_バーンっ!っ花火……?」
「どうやら、打ち上げが始まったらしいな……」
ゆりの言葉を遮るように花火があがった。
2人は花火に目を向けた。
「……綺麗ですね……」
「あぁ、そうだな……」
「……。」