第19章 ☆Story17☆ 二人きりの夏祭りデート
「「三船さん!/っ三船……!?」」
「……。」
タイスケの後ろには焼きそばを買い終わったであろう謙吾の姿、憲吾はタイスケの肩に片手を置いていた。
そして憲吾のタイスケを見る目は少し怒りを帯びてるようにも見えた。
「っ三船……」
振り向いたタイスケはびっくりした様子で憲吾を見た。
「嫌だって言ってるだろ……早く、その腕をどけろ。」
「っ……」
「っ三船さん……」
2人が呆然としてると……
「おーい藤ヶ谷!」
「「焼きそばとフランクフルト買ってきたよ〜♪……あ。」」
さらに後ろからはヒロミツ、ニカ千がやってきた。
「っおい……藤ヶ谷、お前さっき言ったそばから何してんだよ……」
「っ……北山……」
タイスケも思いもしないタイミングでやってきたメンバーに驚きを隠せなかった。
だが憲吾には誰が来ようと関係なく……
「離せ。」
「っ……」
タイスケはゆっくりとゆりから離れた。
「っ三船さん……」
「大丈夫か?
遅くなってすまなかった、思ったよりも屋台に人が多くてな……」
「っいえ!
わざわざありがとうございます、私の分まで……」
「っ……」
「藤ヶ谷……」
「「ガヤ……」」
呆然と立ち尽くすタイスケ、ヒロミツはタイスケの肩に手をポンと置き……
「俺らは別んとこ行こう。」
「っなんd‥「お前も色々と察しろよ。」っ……」
「とりあえず、俺はここにいる必要はない。
他にないのか?人が少ないとこ。」
「っ……もう少し歩いた先にまた階段がある。
そこに行けばここよりも高いとこから花火は見れっけど……」
「じゃあそこに行くか……ニカ、千賀、お前らも行くぞ。」
「「は〜いっ!」」
「……「ほら早く!」……。」
ケントはタイスケの背中を押し、別の場所に移動した。
こうしてその場にはゆりと憲吾の2人だけとなった。
「……あいつには、謝ったのか?」
「はい……でも、まさかあんな状況になるなんて思っても見なかったですけど……」
「……。」
「っあの…「とりあえず、座るか?」っはい……」
ゆりと憲吾はその場のベンチに座る。