第19章 ☆Story17☆ 二人きりの夏祭りデート
_午後2:30
「憲吾、ゆりちゃんとはどこで待ち合わせしてんだ?」
「京神社の本殿あたり、そこだったら人もそれほど多くねぇから……」
「ちゃんと下調べ済みか笑
……よし、ファッションはOK!絶対ゆりちゃん喜ぶぜ〜?」
「そうか……?」
「普通、自分が選んだ服着てれてたら嬉しいだろ?
お前だってゆりちゃんがお前の選んだ服着てたら嬉しいだろ?」
「……そりゃぁ……」
「ゆりちゃんも同じ気持ちだって笑
んでお前は何で行くんだ?」
「3時台の電車で行くつもりだ。
バイクだと交通量がやばいからな……」
「なーるほど!
お前なりに色々攻略法探したんだな笑」
「っるっせぇ……んで、お前はどうすんだ?」
「とりあえずお前と同じ電車に乗って様子を見計らって消える笑」
「あっそ……まだ時間があるが……」
「駅近くのカフェとかにでも入って待とうぜ?」
「……そうだな、」
2人は電車の時間になるまで駅近くのカフェに入ることにした。
その頃のゆりは……
「っユウ……後ろ帯大丈夫?」
『うん!綺麗にできてるよ!』
ゆりは浴衣に着替え始めていた。
「ふぅ……髪も浴衣も一人でやるのは随分疲れるなぁ……」
ちなみにヘアスタイルはいつもとは打って変わってシニヨン風のアップスタイルにしている。
『でもいい感じ♪
やっぱ浴衣って色っぽいよね!
これで三船くんも見惚れちゃうよ笑』
「もぉユウったら笑」
『昨日は水着で可愛い感じだったけど、今日は浴衣で色っぽく的な笑』
「よく言うわね〜笑
この着物、結構可愛い系だよ?」
『でも普段より色っぽいよ!』
「……そぉ?」
『うんっ!』
「へへぇ〜♪(照笑)」
すっかりゆりは上機嫌。
ちなみに移動手段は最寄り駅までバス、そのあと電車に乗り換える予定である。
『ゆりちゃん、バスの時間は大丈夫?』
「あ……そろそろバス停に向かわないと……」
『……。』
(髪型が違うとは言え眼鏡だけで大丈夫なのかな……)
出かける準備をするゆりを見てふと思うのであった。