第19章 ☆Story17☆ 二人きりの夏祭りデート
部屋に戻ってきたゆり……
「っはぁ……」
ゆりは荷物を床に置くなりソファーに倒れこむように座り込んだ。
『随分お疲れのようだね……なんか飲み物入れてくる!』
「うーん、ありがと……」
(今日は思ったより疲れたなぁ……)
それからしばらくしてユウがゆりの元にコップを運んできた。
『麦茶でいい?』
「うん、ありがと……」
ゆりは麦茶を受け取ると一口、口に含んだ。
「ふぅ……そういえば、明日の待ち合わせとか決めてなかったな……」
ゆりはバッグからスマホを取り出しLINEを開いてみることに、すると……
「……あ、」
『ゆりちゃん、どうしたの?』
ユウも麦茶を飲みながら、ゆりに問いかけた。
「ううん、三船さんからLINE来てたの。
集合場所と時間はどうするかって」
『あぁなるほどね!
どこがいいんだろ……定番といえば神社の前とかだよね!』
「神社なんか、あったけ……?」
(グーグルで検索かけてみよ……)
ゆりはグーグルで検索をかけてみると……
「……ぁ、」
『どう?あった!?』
「うん……京カナグリ神社ってところ!
ここ丁度屋台が多く並ぶところみたい。」
『やっぱりそこくらいが無難なのかなぁ……三船くんにも相談してみなよっ』
「そうだねっ」
『なんか急に元気が出た感じ笑
さすがは恋のパワーってことなのかな……』
ユウは憲吾にLINEを送るゆりを見て思うのであった。
【こんばんはっ!
待ち合わせ場所のことなんですけど、
京神社とかはどうですか?】
「まぁすぐには既読つかないよね……さて、ご飯の支度しないと……」
ゆりはスマホを持ったままキッチンに向かった。
『僕も手伝う〜!』
ユウもテトテトと後をついて行った。
夕飯の支度をしていると……
_ピコーン
LINEの通知音が聞こえてきた。
「三船さんからかな?」
ゆりはLINEを確認するため一旦作業の手を止めた。
「えぇと……」