第18章 ☆Story16☆ 海デート?
こうして内野は太輔と憲吾の一騎打ち。
ここでワタルは独自のルールを発案。
「それじゃ、1対1になったということでここからは内野陣だけでの攻撃となります。
外野陣の人たちはボールには触れないでください」
「っおいおいワタル……いまいち分かんねぇんだけど(苦笑)」
「基本は内野にいる2人だけでボールを投げ合ってどちらかが当てるまで試合は続く。
万が一、ボールが外野の方に飛んでいったらそこでゲームは終了。」
「っじゃあ、お義父さんの投げたボールが俺らのほうに来たら……」
「タイスケたちのいるチームが負け。かといって、わざと外野にボールを渡すのはルール違反ということで
違反負けとする。」
「っな、なんかワタル独特のルールだな……汗」
「審判は俺がするから任せて。
それじゃ、試合を続行してください!」
そして先占は憲吾。
「……。」
「……。」
(まさか、娘一番の彼氏候補の男と一騎打ちになるとは……)←
「三船さん!遠慮しないで当てにいっちゃって大丈夫ですから!」←
「っおいゆり……父親にその言い草はねぇだろ(苦笑)」
和真は思わずゆりにツッコんだ。
こうして憲吾と太輔の一騎打ちが始まったが、お互い互角だった。
_バシッ「っおい……手加減、してないか?」
_バシッ「いえ……手加減なんてしてませんけど……」
_バシッ「っ……高3男子の力は、こんなもんじゃねぇだろ。特に君は……」
_バシッ「……。」
(本気になると、覇気を出しそうになるからな……そうなったら……)
「っ憲吾……変に本気出すとヤベェからな……汗」
(こないだの試合みたいによ……)
「っ……おい内山……」
「何っすか……」
「アイツの本気って……どれくらいなんだよ……」
タイスケは隣にいた吾郎に問いかけた。
「……ま、殴り合いなら……並みの奴らなら即病院行き。
仮にここで本気中の本気出したら……ゆりちゃんのお父さんの骨は、完全に折れるね(苦笑)」←
「っ……汗」
(ビーチボールで骨折るってやばいだろ……汗)
「憲吾……さっさとケリつけりゃいいのに……」