第18章 ☆Story16☆ 海デート?
ゆりside
「てめぇゆりちゃんからその手を離せ……(怒)」
「そっちこそ手を離したらどうっすか?
ゆりちゃん、嫌がってるでしょ……」
左右の腕をタイスケと吾郎に掴まれているゆり、ゆりはどうすることもできず、
ちょうど目の前に映る太輔たちの方に助けの視線を送っていたが、
3人はパラソルを立てたりと準備に夢中でこちらの様子には気づいていなかった。
「っ……汗」
(パパぁ……涙)
ゆりが困り果てていると……
_グイッ!
「っ!?」
突如後ろから腰に手を回され引っ張られたゆり、重心をそのままに任せた。
そして上を見上げてみると……
「……。」
「っ……///
み、三船さん……!?///」
「「っあぁ!?(怒)/おお!!」」
見上げた先には憲吾の顔が映っていた。
どうやら見兼ねた憲吾が2人からゆりを救出?したらしい。
「……大丈夫か?嫌ならちゃんと口で言え。じゃねぇと、
相手にお前の意思は伝えられねぇぞ……」
「っ……三船さん……///」
憲吾に抱きかかえられているゆりは顔を赤くさせていた。
「っ三船てめぇ……!」
「めっちゃいいシチュエーションじゃん♪
俺ら貢献しちゃった感じ〜?♪」
「っしてねぇだろ!!
三船、さっさとゆりちゃんから手を離せ!!」
タイスケは憲吾からゆりを取り戻そうと手を伸ばしたが……
_ガシッ
「っ!?」
憲吾に片腕を掴まれるタイスケ、タイスケは振り払おうとするがビクともしなかった。
「っ……」
(コイツ何なんだよ……)
「……。」
「っ!」
(ぜんっぜんビクともしねぇ!!)
「そりゃあ憲吾は現役のボクシング選手、だからなぁ高校生ど言えど♪
しかも、元悪のカリスマだったコイツの力をなめてもらっちゃ困るな……ジャニーズさんよぉ……」
「っ意味……分かんねぇよ!!」
(なんだよ悪のカリスマって!!)
タイスケは話についていけず戸惑うばかり。一方で憲吾は無表情でタイスケの腕を抑え込んでいた。
「……。」
「っ……三船、さん……」