第17章 ☆Story15☆　熱い恋の季節のはじまり

「やっぱり、ゆりちゃんはピンクですかね！
イメージカラーもそうですし……あと、フリルとかもよく取り入れてますよ！」



「そう、なんですか……」



「……あ、このシャーリングチュニックとかどうです？あとはこちらのオフショルワンピースもオススメですよ！」



「……えっと、じゃあ……ワンピースのほうで……」
（もう何が何だかわからん……）←



「ふふ、ウエスト部分がリボンになっていて可愛い上に引き締め効果もあるので脚長に見えるんですよ！」



「はぁ……」
（でも、彼女には似合いそうな感じだな……色も、合ってるような……）



「……せっかくですから、お客様だけでコーディネートしてみてはいかがですか？
きっと、お兄さんの選んだ服だったら妹さん喜ぶと思いますよ（微笑）」



「……。
（俺だけで、か……確かに、あくまで自分で選ぶのがルールだったな……ここからは、
俺だけで選んでみるか……）
じゃあ、そうしてみます。ありがとうございました。」



「では、何かご不明な点があればお気軽にお声かけてください」



「ありがとうございます。」
（残り15分か……）



憲吾はワンピースを受け取り、それに合いそうなものを探していった。



それからしばらく、ある程度選んでいるとゆりからLINEの通知が来た。








【私のほうは終わりました！(^^)v】



「……はや……」←



【俺のほうはあと少しだ】


【了解です！
ちなみにお店はどこですか？】



「店の名前……？
タグに書いてあるか……？」



憲吾はタグに目を向ける。



＿Bud



「……バド？」



【Budっていう店だ】


【了解です！
そこ私の行きつけのお店なんですよ笑】



「マジか……」
（まぁ、さっきも店員言ってたっけ……ここの服が気に入ってるみたいな……）



ゆりとやりとりをしながらも一通り選び終わった憲吾。



選んだものを持ってレジに向かった。



「あ、無事に決まりました？」



「はい、なんとか……」



こうして憲吾は無事ミッションを終わらせることができたのだった。