第17章 ☆Story15☆ 熱い恋の季節のはじまり
ゆりが着々と決めている中、男子陣は……
「ゆりちゃんはやっぱ可愛い系のイメージだけど……
ちょっと思い切って千鶴ちゃんっぽい感じのコーデにしてみようかな……
あーでも!清楚感満点のワンピースもいいんだよなぁ……(苦笑)」
吾郎は何系のコーデにするかで迷っていた。
そして一番の問題、憲吾のほうはというと……
「……なんか、色々ありすぎてわからん。」←
とりあえず店内に入ったものの、相変わらず理解できずにその場に佇んでいた。
「お客様、彼女さんへのプレゼントをお探しですか?」
「っぇ‥……い、いや……そ、そういうわけじゃ……//」
(っ彼女ってなんだよ……汗)
お店の店員は憲吾に声をかけたが、案の定彼女へのプレゼントだと思われていた。
「あ、妹さんの洋服をお探しで?」
「っ……えっと、まぁ……」
(……妹、ね……汗)
思わずうなづく憲吾。
「妹さんは、どんな洋服がお好きで?」
「っえっと……」
(全くわからん……)
「ちなみに、今人気あるのはドルチェの藤ヶ谷ゆりちゃんが着ているこのキャミソールが人気なんですよ!
雑誌でゆりちゃんが気に入ってるって雑誌で言ってるのが10代の子中心に話題になってるんですよ」
「そう、なんですか……」
(ホント、つくづくすげぇな……)
「えっと、妹さんは可愛い系とキレイ系、どっちですか?」
「え……
えっと……かわいい、系?」
(ぎ、疑問形……汗)
「かわいい系ですと……やっぱりゆりちゃんや愛美ちゃんタイプですかね?」
「ぁ……藤ヶ谷ゆりタイプです……っ多分……」←
(っ藤ヶ谷ゆりタイプですってなんだよ……てかもう本人じゃんかよ……)
自分で言った言葉に恥ずかしくなる憲吾。
「ゆりちゃんみたいなコーデをお探しに、ということで?」
「……それで、お願いします……」
(もう店員に任すか……)←