第16章 ☆Story14☆ 娘が心配すぎるパパ
そして今度は太輔の代わりに和真が電話に出る。
「おい、」
『は、はい!?』
「俺は九条和真、あいつの同僚だ。」
(めっちゃ怯えてやがる……まぁそりゃあそうだよな……
ここだけの話、俺もいつだかのアイツ怖かったし、マジで……)←
『っど、どうも……』
「……お前、前々からヤラかしてるからな……アイツがああなるのも無理はねぇ。」
(とわ言えこいつもゆりに色々してるみたいだし、父親のあいつが怒んのも無理ねぇか……)
『は、はぁ……(苦笑)』
「まぁ俺が見る限りは、思うほど下心はなさそうだけど……」
(少しは大目に見てやるか……)←『っえ”……!?(汗)』by.タイスケ
『っ下心なんてそもそもないっすから!』
「ふんっ……10歳近く離れてる未成年にそう言う感情があるのも、どうかと思うけどな。」
(アイツと百合の場合、この2人より歳の差あるけど……お互い好きになったのは高校の時で、
ゆりの場合、中学生だからなぁ……汗)
『っ俺は……!ちゃんとゆりちゃんが好きで……』
(今度は急な愛の告白かよ……)
「よく堂々と言えるな。アイツも聞いてるぞ。」
(これを間近で聞いたら、アイツ発狂もんだな。)←
『っ……でも俺は本気ですから!
でもだからって、手をだすようなことはしません!
それじゃ、本人も嫌がって傷つくだろうし……』
(お?意外と好青年か、こいつ……←
アイツが言うほど、危ないってわけではなさそうか……)
「……お前も、そこまで馬鹿ではなさそうだな。」
『っな゛!?』
「アイツには、俺からも言っとく。でも、くれぐれも注意しろよ?
ゆりの周りには、色々と目を張ってる奴もいるからな……」
(こないだ、山田とか立花志村とかに愚痴ってたな……特にマネージャー、あそこら辺はやばいかもな……)
「んじゃ、精々頑張れよ。」_ピッ
(さて、コイツは俺みたいに空振りになるか結ばれるか……どっちだろうな……)
和真は電話を切り、今まで掴んでいた太輔の腕を離すのと同時にスマホを返した。
「ほらよ……」
(アイツの腕の力、意外と強くて押さえ込むの大変だったわ……
それとも、俺も体力落ちたか……?)←
「っ九条……」