第16章 ☆Story14☆ 娘が心配すぎるパパ
『っちょ!///』
面白がる和真の言葉に困惑するゆり。
さすがの太輔もここは和真に対して怒鳴る。
「だから九条!お前は余計なこと言わなくていいだろっ!」
「別にいいじゃんかよ。」
完全に和真は楽しんでいた。
「……(怒)」
ちょっと怒り気味の太輔は眉間にしわを寄せる中、和真はゆりと少しの間話し込んだ。
「そろそろ親父と代わるな。……ほらよ。」
そして和真はしばらくゆりと話した後スマホを太輔に返した。
「……もしもし?」
『もしもし!今日は夜8時から生放送なんだ!』
「あぁ、みたいだな。楽しみにしてるよ。」
(百合がすでに予約済み……汗)←『当然っ!★』by.百合
『ありがとうっ』
「……(微笑)」
電話の向こうからはゆりの嬉しそうな声が聞こえ、太輔は思わず嬉しそうに軽く口角をあげた。
「ふんっ、親バカめ……_アムッ」←
そんな太輔をよそに和真はジト目で太輔を見ながら作ってきたお弁当のおかずをつまむ。
ちなみに今日のお弁当は和真が百合に料理を教えてもらった際に初めて作ったメニューとなっている。
『今日は新しいパフォーマンス見せるから絶対見逃さないでよね?』
「わかってる。ワールドツアーも控えてるs『.俺の弁当食べるんじゃねぇよ!』…!?」
(な、何だ……?てか、どこかで聞いたことあるような、ないような……)
突如電話の向こうから随分賑やかな会話が聞こえてきた。
『いいじゃーん別に!』
『よかねーよ!しかもハンバーグ、食いやがって!
この弁当はハンバーグがメインだろうが!』
『食べ物ごときでムキになっちゃって……君もまだまだ子供だなぁ』
『お前に言われたかねぇよ!』
『おい、随分お前の楽屋賑やかだな……
こっちまで聞こえてくるぞ。』
(なんか、嫌な予感がする……)←
太輔の嫌な予感は……
『あははは(苦笑)
まぁ、今楽屋に藤ヶ谷さんが来ていて……っ!』
「……。」
やっぱりな……。
当たったようだ。